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咀嚼で培われる

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咀嚼の働き。噛むことで培われるさまざまな力

現在では、封を切ればすぐに食べられるものが、いつでも手に入る生活が当たり前のことのようになっております。
嗜好まかせの食事のツケは、いつしか…おとずれます。
そうならないためにも、一日一日の食事を大切にしてくださいね。

咀嚼で内分泌ホルモンも活性化することをご存知でしょうか?
脳には細胞の増殖や成長を助ける栄養因子がいろいろあります。その中でもEGF(表皮成長因子)やNGF(神経成長因子)などのホルモンは、体組織細胞の成長促進や脳・神経の正常化に重要な働きをするものです。
これらのホルモンは、脳からも分泌されますが、食べ物を咀嚼することで、唾液腺からも血液中に供給されるのです。
よく噛むことは、からだの基盤を作り、脳などの諸機能を正常に維持するためにも、とても大切です。

咀嚼と記憶力・学習力の関係

よく噛むことにより、脳の神経細胞が活性化し、脳内の血液の循環がよくなり脳の働きが活発化します。
とくに、記憶力に関係している海馬領域の神経活動が高まることがわかってきています。
この海馬領域の細胞維持にも、EGFやNGFなどのホルモンは欠かせません。
そして、FGF(線維芽細胞増殖因子)というホルモンも記憶にかかわる大切な働きをしており、よく噛むことにでたくさん分泌されます。

咀嚼により記憶力を高めることで、老人性痴呆症の進行防止にも役立ちます。

唾液は有害物質を解毒する?

ものを噛むと唾液が出ますね。
唾液は、舌下腺・顎下腺・耳下腺から分泌されます。
そんな唾液には、数多くの酵素やビタミン、ミネラル、ホルモンなどが含まれています。
唾液は、食べ物の消化・吸収を高めたり、細菌などの毒性を弱めたり、口や消化管を保護したりと多様な働きがあります。
発がん物質の研究報告でも、唾液にはさまざまな物質の変異原性を弱める強力な作用も確認されています。
環境ホルモンから体を守る第一歩として、咀嚼が重要です。

欧米化や簡略化した食生活から、噛む力と食事のゆとりを取り戻した食生活に切り替えてみませんか?
栄養バランス食は難しいと思われがちですが・・・そんなことはありません。
不安な時は、個人カウンセリングもあるので安心して始められると思います。

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