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蓄積させている環境ホルモン

目次

環境ホルモンは食べ物から体内へ

環境ホルモンという呼び名は、一般の人々にわかりやすいように名付けられた通称で、専門的には、「外因性内分泌攪乱化学物質」・「内分泌かく乱物質」(少し短くした)と呼ばれます。

環境ホルモンといわれる物質の多くは、この半世紀を中心に大量に使われてきた農薬・プラスチックを含む工業化学物質、その製造や廃棄の段階で発生しているダイオキシン類などです。
そのほとんどは、脂溶性(水に溶けにくく、脂肪に溶けやすい)で、環境中に長くとどまり、動植物の食物連鎖を通して、濃縮されていきます。

食物連鎖の頂点に立つ人間は、最も汚染されやすく、摂取時期によってはごく微量でも生体機能を乱されるおそれがあります。

かつて社会問題にも発展した化学物質による環境汚染ですが、各国を挙げた排出規制や環境技術の革新によって排出量は減り、問題は解決したかのように思われていましたが、近年、工業化の進展が著しい中国などの新興国や先進国の環境中に蓄積された化学物質が、大気、降雨、海流などを通じて世界各地に拡散していることがわかってきています。

野生生物にも、様々な異変が報告されています。
北アメリカの工業地帯五大湖周辺では、湖の魚を食べるカモメやアジサシの生殖率の低下、甲状腺異常、オスが両性の生殖器を持つ例などがあります。
魚介類に関しては、五大湖のサケに甲状腺肥大やオスの二次性徴の欠如が、イギリスでは川に棲むニジマスの精巣などの発達異常があります。
多摩川のコイのオスで生殖器や精子の異常が調査検体の3割も見つかっています。
他にもカナダでイルカの激減やフロリダではワニの激減し、調べたオスの8割にペニスの矮小化や精巣機能不全がみられたり、卵の異常、幼いワニの死亡も多く確認されています。

ヒトと近い遺伝子を持つアカゲザルの実験では、ダイオキシン類の摂取によって子宮内膜症が起きやすくなることが確認されております。
※上記の野生生物などの報告は、社会問題になっていた当時の報告を抜粋したものです。





  

ダイオキシン類を体外へ

植物性食品には、体を汚染から守り、健康なからだを育む力が秘められています。
その偉大な力を「ホリスティック栄養学」の視点からみることができます。
例えば、植物性食品に含まれる成分の一つである食物繊維。
その効用はじつに多彩であり、有毒化学物質の体内蓄積を防ぐいくつかの働きがあります。
その一つとして、ダイオキシン類の排泄作用です。
この作用は、ラットによる実験結果からも確認されています。
植物性食品から調整した食物繊維を食事に混ぜて与えたところ、糞中のダイオキシン類の排泄量が、食物繊維を混ぜて与えない場合よりも増加しました。
また、ダイオキシン類排泄の作用は、葉緑素においても高い効果が認められております。

そのため、植物性食品のなかでも、青菜類は、食物繊維も葉緑素も多く、抗酸化作用のあるビタミンなども多く含まれているので、有益性の高い野菜といえます。

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